- 「保育園落ちた日本死ね」ってのはあまりに品がない。想像するに、大変な状況にあるからこういう品のない言い方になったんだろうとは思うが、抽選なのはわかっていたはずだ。宝くじ外れたから腹が立つ(あるいは誰か金よこせ)といっているのと同じである。
- もちろん安い保育園に入れなくて困っている人という話はよく聞くのだけれども、政府は、こういうわけのわからないセンセーショナルないちゃもんにいちいちすぐに対応するべきではないと思う。こういういちゃんもんにいちいち反応していると、「騒いだら勝ち」みたいな考えができてしまい、長期的によくない。子供が泣くたびにお菓子をあげてはいけない(と聞いたことがある…)のと同じだ。ほかの重要な問題と比べてもリソースを割くべき重要な問題だというコンセンサスが得られたら、まずは、どのような人が困っているのか、何ができるのか、いくら掛かるのかといったファクトを集めてから貴重な国会議員の時間を使うべきではないのか。あるいは、経済学者でこういうファクトについて詳しい人がいたらどこかに何か書いて欲しい。
- おそらくは抽選ということは公立というか、補助金が出て安く設定された保育園なんだろう。私立の(市場価格の)保育園はちゃんとあるのだろうか?それを作るのも許認可とかが大変で、供給が抑制されているから需要に対応した供給が出てこないのか、あるにはあるんだけれども、高くて入れないということか。その辺からしてよくわからない。もし、市場価格のところはあるんだけれども、お金を払いたくない(あるいは払えない)というのであれば、「(安い)保育園に入れろ」といっている人たちはおおっぴらにお金をせびっているのと同じである。そのお金はどこから調達すればいいのか?おそらくは(大陸)ヨーロッパの国のようにしろといっているんだろうが、消費税10%すら嫌がっているのに、そんなサービスが得られるなんておかしいと思わないのだろうか?日本のニュースを見ていると、お金は出さないけどサービスはヨーロッパ並みにしろというような虫のよい人が多すぎるのでは。
- 保育園とかは多分片親しかいなかったりすると優先的に入れたりするはずなので、多くの人は両方の親がそろっているのだろうか。それとも片親でも抽選になってしまい外れてしまう人も多いのだろうか?こういうデータが見たいものだ。親が両方そろってて、少なくとも片方の収入が民間の(市場価格の)保育園の価格より低いのであれば、その人は働くよりも家で子供の世話をすることが効率的なのではないかという気がする。保育所に子供を預けるコストより低い生産性の人が何で補助金をもらって子供を保育所に入れなければならないのか?保育所に行く補助金かそれ以下のお金を支給して家にいてもらうほうが効率的だという議論ができる気がする。そういうモデルを書いてみたが、ちゃんと解く時間が無かったので、また今度紹介する。
- 今もそういうことが行われているのかもしれないが、自治体に大幅な最良を与えて、ある自治体では、市税あるいは固定資産税をかなり高く取る代わりに、保育園が充実してる、みたいなアメリカのようなことができれば、自治体間の競争が生まれるし、住んでいる人もコストが認識しやすくなるので、いいと思う。
- そんなに需要があるなら何でもっと保育所ビジネスが出てこないんだろう。高く設定すると人が来ないというのであれば、言い方は悪いが安かろう悪かろうみたいな、たいした世話はできない代わりにコストは安いみたいなところが出てきてもおかしくないと思うんだけど。もしかしたらそういうところは既にあるのかもしれない。これでこの話が盛り上がれば、もっといろいろなファクトを学ぶことができるので、楽しみだ。
Rant about Nursery School
日本では保育園の話が盛り上がっているみたいだ。日本で子供を育てた経験があるわけではないので、良くわからないところが多いのだけれども、思いつくところを書いてみる。
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