1970年から2007年の間にOECD諸国によって実施された財政拡張(財政収支がGDP比1.5%以上悪化したケースと定義)および財政縮小(財政収支がGDP比1.5%以上改善されたケースと定義)がどのような効果を持ったかを調べたペーパー。主なfindingは3つ。
- 減税の方が財政支出増加より経済成長を促進する可能性が高い。
- 財政支出削減の方が増税より債務のGDP比を改善する可能性が高い。
- 財政支出削減の方が増税より不況を引き起こす可能性が低い。
Taxがインセンティブに与える影響の重要性は常々指摘されてきていることなので驚くことではないが、上のようにきれいに結果を示されるとなぜか新鮮である。あえてナイーブな解釈をすれば、不況の際には減税を実施、好況の際には財政支出を削減し、政府を小さくしていけばよいのである。
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