行動経済学についてのrant。
なぜか今日本では行動経済学なるものが流行っているようだが、何でだろう?主流派(というのが何かわからないけれど)に反感を持つ人の新しい受け入れ先であろうか。普通のまっとうな経済学のベースがしっかりしてないのに、ひねりの効いた応用編のような行動経済学が流行るのは、よくないのではないかという気がする。たとえれば、まともにトラップもできないのに皆でヒールパスの練習に没頭するようではないだろうか。日本政府が経済学の研究に補助金を出しているかどうかわからないけれど、出しているのであれば、まずはヒールパスよりもトラップの練習を重点的に支援すべきだと思う。
行動経済学なるものが正確に何を指すのか僕にはよくわからないけれど、hyperbolic discountingとかloss aversionとかのような普通でない(exotic) preferenceであれば、habitのように、これまで使われたフレームワームに取り入れられて終わるのではないだろうか。経済学の「標準的な」フレームワークはとても柔軟である。
あと、何でもかんでも行動経済学という風潮には違和感を覚える。トイレで真ん中に比べて端っこが比較的よく使われるのは経済学の標準的な理論では説明できないから行動経済学で説明してみました、というような話では何の役にも立たない。わけのわからない些細なことをちょっと変わった仮定を使って説明するよりも、マクロ経済学の観点でいえば、標準的なセットアップで最適とされる政策と「行動経済学的」な仮定の下で最適な政策が大きく異なる、というような例がほしい。
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